写真家、佐藤振一氏のポートフォリオサイトを制作させていただきました。
佐藤さんは建築、都市景観を中心に、8×10版や超高画素カメラで撮影した、超精緻な描写と独特な空気感を持つ作品を数多く制作されています。
今から10年前に、8×10のポジをはじめて見た時の衝撃は今でも強く覚えています。
「超精緻な迫力、質感が伝わる、オンライン上のブック」
このコンセプトの元、Adobe Flashを用いて初代サイトを制作したのが2008年。
当時のHTMLでは対応が難しかった表現、機能を駆使したこのサイトは、多くの国内外写真家から問い合わせを頂くなど高い評価を頂きました。
それから10年、デバイス状況は大きく変化し、HTML技術も大きく進化しました。
東京オリンピックが開催される2020年にはFlashの終了も決まりました。
これらの状況に対応したサイト継続のために、HTML版へのリニューアルを行いました。
リニューアルにあたっては、前サイトのコンセプト、機能、既存リソースを踏襲しつつ、
- マルチデバイス、タッチパネルインターフェイス対応へのリデザイン
- ストリーム多重化による高速化
- GPU支援による描画負荷軽減
などの対応を行い、前サイトから大きく進化を遂げることができました。
特にスマホ、タブレット版のフルスクリーンモードは、かなり没入できる感じになっているかと思います。
是非、超精緻な佐藤振一氏の写真に没入してみて下さい。
※スマホのフルスクリーン表示は、ブラウザから「ホーム画面に追加」して起動してください。
クレジット
- 写真:佐藤振一(佐藤振一写真事務所)
- 実装:嶌田喬行
- デザイン:トザキケイイチ(Karate System)
ツルカメを立ち上げてからは設計よりの案件が多く、表現優先の案件は久しぶりでしたが、色々な気づきがあり、非常に勉強になりました。
制作にあたり、細かい調整に根気よく付き合ってくれたクライアントの佐藤さん、またややこしい要望に対応しつつ、それを上回る提案を戻してくれた実装の嶌田さん。
お二人のご尽力に感謝します。ありがとうございました!