2023年公開のアメリカ映画。
「呪われた一族」と呼ばれた“鉄の爪”こと、フリッツ・フォン・エリック一族の実話をもとにした作品。
⚠️ Spoilers start below! Read at your own risk.
プロレスを軸にした映画だと思って観たのだけど、全然違いました😅
描かれるのは、自身の過去の不遇に囚われ続ける父・フリッツ・フォン・エリックと、その家族。
兄弟が強く結びつき、助け合う“古き良きアメリカ家庭”に、次々と降りかかる不幸を、不器用で愚直にレスリングに邁進しながらも、弟たちに追い抜かれていく長男の視点で描いていくプロット。
華やかなエンターテインメントとしてのプロレスではなく、その裏側にある泥臭い人間の苦悩や葛藤を真正面から描いた、かなり精神を削られるタイプのヒューマンドラマ。
アメリカでは「呪われた一族」として相当有名らしいので、向こうではドキュメンタリー的に受け止められるのだろうが、事実を知らずに観ると「さすがに不幸が重なりすぎでは……」という感想になる人もいそうだ。
プロレスファンとしては、レジェンドとして華やかに見えていたフリッツ・フォン・エリック一族に、これほどの悲劇があったことに強い衝撃を受けた。
観終わったあとに残ったのは、ただただ一族の冥福を祈る気持ちだけだった。
往年のフリッツ・フォン・エリックを知っているプロレスファンにはおすすめできるが、そうでない人には、正直あまり勧めたくない映画かもしれない。