2019年公開作品。
自分はファッションにそんなに詳しくなく、周りにマルジェラの洋服を来ている人がチラホラいてブランド名、本人が顔出ししないというぐらいのネタしか知らないレベル。就寝前の脳のクールダウンにちょうど良さそうな90分という尺だったので鑑賞。
⚠️ Spoilers start below! Read at your own risk.
商業におけるクリエイティブが純粋さをどこまで維持できるのか?というツライ気持ちになるお話。
ファッションデザイナーは陽キャなイメージがあるのだけど、この人は引きこもりっぽくて、勝手に共感してしまった😅
関係者が彼に関して色々と話すインタビューが随所に挿入されるのだけど、この人たちのことをマルジェラはどう思っていたのかしら?と少し辛い気持ちで鑑賞していたけれど、ラストでマルジェラが本作が映像作品になることに対してポジティブな感想を述べているシーンがあって、なんだかホッとした。
彼が引退してもマルジェラというブランドはジョン・ガリアーノ、グレン・マーティンスと引き継がれて今も存在している。
常々ファッションブランドがデザイナーのフルネームを擁すること、そしてそれを別人デザイナーが継承する文化を不思議に感じているのだけど、これはTOYOTA、SUZUKIとかと似た感覚なのだろうか?個人的には名字はまぁ分かるんだけど、フルネームのブランド名は結構な違和感がある。
ちなみにAIに聞いたら、歴史的な背景として「オートクチュール(注文服)」は個人の名前が看板だったこと、アート作品としての署名というような観点らしい。現代ではそれにブランド価値の継承や会社資産としての商標権などが絡んでいるとのことらしい。
日本では刀鍛冶、陶芸、歌舞伎役者、落語家に襲名文化があるけれど、ファッションのような企業ブランドというよりは伝統や文化の継承に重きが置かれている感じはする。
ただ建築事務所はアート的な側面があるので個人名を冠にしていることが多く、黒川紀章建築都市設計事務所は今も存在しているし、安藤忠雄建築研究所、隈研吾建築都市設計事務所も当人がお亡くなりになっても会社名は継承されるのかも知れない。ただファッションみたいに巨大企業に買収されてビジネスとして徹底的に拡大されるような形態ではないなーと思う。
唯一思いついたのは「中川政七商店」。
中川政七さんは十代目の方らしいが、どうして突然自分のフルネームを会社名にしたのかとても気になる。そしてこの名前は襲名されていて現会長は十三代 中川政七さんとのこと。歌舞伎や落語に近いシステムっぽいが、今の社長は千石さんという方らしい。(株式会社になって家督制じゃなくなったのかしら?)
全然映画の感想になってないーーー😅
マルジェラがクリエイティブな人生を過ごしていることを祈らずにはいられない作品でした。