「ぜんぜんつじつまが合わないじゃないですか。社会に反抗するだけの度胸と才能があるような人物は、かならず平均以上の人物に決まっている。そういう人間は、とっとかなくては。間違ってるところは治してやり、プラスの値打ちを持った人間に変えてやる。なぜ、無駄にしたりするんですか?そんなことばかりやってると、世の中は羊みたいな、ことなかれ主義の連中ばかりになっちまう。」
「どうだったのかな、ぼくにはよくわからんが。きっと、そのころは、羊みたいな人間だけが必要だったのかもしれませんな。」
1953 / Alfred Bester