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ジョゼと虎と魚たち

B0002JDUW4.09._OU09_PE0_SCMZZZZZZZ_.jpgジョゼと虎と魚たち
このについて投稿した気になっていたのだけどしてなかったので、いてみる。


なんというか痛しいとしか言えない。ストーリーの中ではに障害という重荷を背負わせることで深遠を際立たせているのだけど、これって普通の恋愛の中でよくあるスパイラル。特に若いとき。
自己犠牲を愛情に置換し始めたときから、犠牲を求め、自らも更なる自己犠牲を提供する。与えるモノだったはずのものが、受け取るべきものになった瞬間、そのありようは180度転換する。
その結果がハッピーエンドになることはほぼ0に近く、仮に続いたとしてもいびつにゆがんだ形。第3者を交えながら形骸としてのみ存続しうるしかないのではなかろうか?2人だけで進んだ場合行き着く先はわりでしかないのだけど、その手前で自ら舞台を降りてしまう。降りざるを得ない。それでも愛情の深さだけは真実。そこがとてもしい。見終わった後に慙愧の念に駆られ、しばらく冷たい息を吐くしかできなくなる。そんな映画です。
星は3つ☆☆☆。

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