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Devil’s Reject


マーダー・ライド・ショー2 / Devil's Reject
(2005 / USA)

はぃ、見ました。タイトルは「マーダー・ライド・ショー2」になっています、登場人物も前作から継承されている部分が多いです、しかしロブは「続編ではない」と言うようなことをインタビューで言っていました。
シド・ヘイグ、ビル・モーズリイ、カレン・ブラック、そしてロブの嫁、シェリ・ムーン・ゾンビは引き続きです。今回は大好きなダニー・トレホがキャストに名を連ねております。アハン。(来年のSin City 2も出ているみたいです)そしてトレホの相方にダイヤモンド・ダラス・ペイジ!!
以下ネタバレ+グロ注意。


前作では殺人一家とスポールティングの関係は曖昧でしたが、この度家族だと言うことが判明します。この部分がロブの言う「キャラクターは同じだが、続編ではない」という部分かもしれませんが・・・。
今回は前作ほど幻想的なスプラッターなシーンはありません。前半でカントリーバンドの一行が人質になり監禁されるのですが、ここでも具体的な暴力というようりもひたすらに精神的な圧迫感が続きます。常識を超越した圧倒的な力、本能的、反射的な動機等、人間として理解できないものに対しての恐怖というのではなく、「銃による制圧」、「弱者に対しての虐待、蹂躙、強要」、「皮剥ぎ」等限りなく「人間の理性」に基づいた残酷なシーンが続きます。ロブがどういう意図でこういうシーンを展開させたのか不明ですが、これまで人間が行ってきた戦争における狂気的な行為に重なる部分が非常に大きくあるように感じました。
結局最後には一人残った性も旦那の顔の皮を剥いだマスクを被せられ、発狂状態になり、道路に飛び出し40トントラックに轢かれ、道路に脳漿を撒き散らして塊になってしまう訳ですが(このシーンは本当にリアルであります)、そこに至るまで人が具体的に手を下す残虐シーンは限りなくゼロに近い。なのにこの延々と続く圧迫感。すごいな・・と思います。
逆に殺人一家よりも保安官の方が残虐シーンが多く設定されています。
最後の方はもうどっちがおかしいのか?も良くわからないことになっています。
ルキラー一家を捕まえるのに殺し屋を雇うのはずるいぜ!みたいな件があったのだけど、アメリカの病巣を垣間見たような気がします。このはテキサスが舞台な訳ですが、ああいう集落化していないエリアの閉鎖性っつーのは日本人にはなかなか理解しがたい部分があります。
今回は完全に「ロードムービー」の展開になっておりまして、スラッシャーってよりも、イージーライダーみたいな感じです。(ボニーとクライドかなあ?) 前作は映像の編集やらでいくつか不満を感じた部分がありましたが、今回は気になる部分は皆無。リズムの取り方も、敢えて息継ぎさせないような感じで作ってるんだと思うけど、裏打ちみたいなそんなタイミングで展開するところが多々あって、気を抜きかけて気が抜けないみたいな繰り返し。やっぱやってたからなんですかね?上手だなと思いました。映像はかなり美しいです。特にエンディング周辺、ちょっとかなり衝撃的な美しさだった。内容がこんな内容でなければかなりお勧めしたい映画。
エンディングはホラー映画屈指の名シーンだと思います。お前らがなんでそんなロマンティックになってんだよ?みたいな突っ込みは大いに感じますが、それでも美しく、ロマンティックです。CCBな感じで目頭がくなってしまいます。いや、ただシリアルキラーが殺されるだけなんですけどね・・・。(イーストウッドのGauntlet?とか、ボニーとクライドの最後を思い出しました・・・。)
これはね、ちょっと久しぶりに良い映画だったと思います。
星は満点、5つです。スイマセン。
★★★★★。
そしてロブの最新作は、多分2007年の「ハロウィン」のリメイク版。
元ネタはいわずと知れたの出世作「ハロウィン」(1978)。
Wikiによると

2007年8月31日~月2日の全米映画興行収入ランキングで、最新監督作ハロウィンが2650万ドルで初登場1位を獲得。

だそうです。
いやー、こりゃ楽しみだワン。
早く観たい。
エンディングのシーンがyoutubeにあがっていました。楽もめっさいいな・・。

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