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春琴抄

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世田谷パブリックシアター+コンプリシテ共同制作 『春琴 Shun-kin』 | 世田谷パブリックシアター/シアタートラム
先日仕事の合間を縫って行ってきたのですが、とても良かった。
舞台を見てるときのフワフワしての間に入っていく感じになる感覚が好きだ
深津絵里の声ってすごい。最初誰の声なのかわからなかった。
しかしまぁ笈田ヨシの演技がものすごく良かった。ファンになった。
本條秀太郞の三味線もあの暗い空間で聞くとものすごく繊細なところまで伝わってきて、立った。
津軽三味線をガヤガヤしているところでバンバンなってるのを聞くことが多くて、こういう聞き方すると全然ちがって聞こえるという発見。
空間演出が盲目であることをキーにしたを中心にした最小限要素で構築されて、の効果線のような表現になっていたのが興味深かった。
カーテンコール多すぎ!って思ったけれどまぁそういうものかしら?
お客さんはおばさまたちが多かったわ。谷崎潤一郎だから?
最後に陰翳礼讃と結びつけている部分と、後半佐助が目を潰した件の春琴のリアクションが自分が原作から受けていた印と違っていて少し腑に落ちなかった。
人間の本質は実はそこである的な、普遍的な希望(救い)が込められているような違和感。
SはSで、MはMで、その先に破滅が待っていたとしても、そこに突き進まざるを得ない・・・そういう感じでは無かった。
原作なんてもう何十年も前に読んだきりなので、自分の理解が間違っているのかもしれないけれど・・・
若いころの未熟な自分を思い出して胸がちょっと痛んだ。
しかしまぁ演劇はいい。表現に関してすごくことがとても多い。
8月後半のムロツヨシのやつ行きたいんだけど、時期的に難しそうでしい

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