原作はいきなりオンラインで無料公開されて、かつ私小説的な内容でも話題になった藤本タツキ原作の映画。
抑えきれない制作衝動。自分の存在価値を奪われるかもしれない恐怖。理念とか意義とか効率とか目的とかそういうものに縛られない没頭する期間がクリエイティブには必要なんじゃないかと改めて感じさせられる、一般的な青春を捨てて没頭する姿にとても胸がキューーーっと辛くなる。
せめてもの救いは、競争相手が実は共に進む仲間に変わり二人で共に進む時間を過ごせたことか・・・?
ただその幸せな関係も制作衝動により壊されてしまうことが、制作衝動が人の幸せとは違う世界に連れて行く麻薬的なものなものであることを感じさせる。
いくら後悔したところでその時間は戻らないし、平行世界が存在しても何も救われず、その魔力から逃れることもできない・・・🌚
最後に藤野が覚悟を決めて踏み出す夜空の深い美しさがとても切なく恐ろしい・・・。
マイタコツボ