山口つばさ原作漫画の実写映画。主演はサニーの息子眞栄田郷敦。薬師丸ひろ子、江口のりこ、石田ひかりといったベテランが周りを固めるキャスティング。
熱血ストーリーの様に見えるが、かなり主人公の内面描写に寄った構成でかなり心にしみた。ただこれが自分が主人公と同年代のときに観たら同様に感じたのか?懐古的な視点が持てないと染みないのか?は判断つかず・・・。
ただ美術というのは戦略・戦術もありつつも、やはり正解がない世界なので最終的な拠り所は各個人の中にある人格的なものになってしまう。そしてそれが美術をダイナミックにして、メンタルも破壊してしまう魅力を持つのだろう。
自分は高校のときに絵を描くという道を選択せず、現在のUIUXデザインという職に至っている訳だけど、その界隈でもやっぱアウトプットに人格が紐づけられる部分はある。昔に比べればUXやデザイン思考の普及によりロジカルになっては来ているけれど、やはりまだ言語化が完全ではない部分は多い(というか言語化できない部分が存在するからこそのグラフィックなのだろうとも思う)
50歳のおっさんが若い頃の悩み苦悩した感覚を思い出して、今の自分に今の状態がベストなのか問いかけ、叱咤激励するという良いきっかけになった良い映画でした。ありがとう!😍
ただ主人公(郷敦)がちょっとかっこよすぎて、劇中の「お前はこっちに来るなよ!」という高橋くんの言葉が実は一番共感を覚えた言葉かもしれない・・・😅(これは社会不適合者の集まりだったWeb業界がメジャーになったプロセスに似てるから?💩)