2020年公開の佐々木想監督作品。主演はイモトアヤコ。ポスターのイメージも合わせてコメディ作品かしらと思っていましたが全然違った・・・😓
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2020年といえば安倍首相が持病で退任した年で、そのへんの世相を踏まえたディストピア映画。「世にも奇妙な物語」のエピソードにありそうなテーマ。
映像の構図やまとめ方は好きなのだけど、弱者と定義した視点から構成されているため単純な対立構造で問題が提示されてしまっている部分に違和感を感じた。終盤でカミサマと実際の為政者の関係を匂わせる展開があったけれど、ここは隠さずクリアにしておいたほうが権力の実像とその空虚さが伝わり、最後の落とし方の価値も高まりそうに感じた。ただ、やはりその前段でマイノリティ定義の恣意性を強く意識づけておく必要があったように感じる。
しかし色々と考えさせられる映画で、このような作品を定期的に観て世の中に対する改善点を認識する必要があるなあと感じた。