1980年にジム・ジャームッシュがニューヨーク大学の大学院映画学科の卒業制作で制作したデビュー作品。
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映像はとても詩的。ジム・ジャームッシュの空間の時間断片、人物の思考断片の再合成する手法はデビュー作から健在。カメラも昆虫的な視点で独特。映像の粒子感は1980年という時代的に標準的だったかもしれないけれど、まぁ良い空気感を醸し出している。
世界の概要を知ってしまった後の人生の社会責務からの逃避。そこに生じる孤独を感じずに済むための正当化みたいな、若さ溢れるプロット。
全体的に環境音+JAZZのBGMといい、画のモチーフとレイアウトのセンスは良い。1980年代の「ジム・ジャームッシュ=オシャレ」な世界観も納得できる。
ジャズのイントロしか思い出せずループするエピソードにかけたエンディングの微妙に変化するドップラー効果とのかけ合わせが旅人に対するアイロニーなのかよくわからないけれど、30年前の多感な時期に観ていたら強く感じる部分もあったように思う。
しかし50を過ぎるとややもすると批判的な視点で見てしまってとても良くない感じがある。この歳になると良質なイメージビデオとして楽しむのが無難かもしれない🐙
めちゃくちゃ余談だけど、映画館のシーンで壁に貼ってあった「The Savage Innocents」の谷洋子のポスター(イヌイット映画)がとても気になった・・・😅