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2020年公開の岩井澤健治監督作品。原作は大橋裕之の漫画『音楽と漫画』『音楽 完全版』。

以前に鑑賞した「ひゃくえむ。」も同じ監督の作品で両作ともロトスコープで作成されている。本作は作画4万枚以上で完成まで7年以上かかっているとのこと・・・恐ろしい・・・😓

⚠️ Spoilers start below! Read at your own risk.

シンプルで特徴的なキャラクターをロトスコープに上手に落とし込みつつ「ひゃくえむ。」に似た人間の初期衝動を荒々しくまとめた作品。「ひゃくえむ。」以前の作品なのだけど、この時点でロトスコープアニメに対する監督のアプローチは概ね完成しているように見える。(それ以前にどれほどの試行錯誤があったのかは不明だが)

古武術のベースx2+ドラム構成によるメロディも無いリズム隊だけのエイトビートが延々続く曲。これはロックの初期衝動を強く感じさせる病みつきになる名曲。(これに亜矢の歌がのるとどうなったのかとても気になるけれど・・・)

古美術ギター森田のダイナミックで美しい路上演奏覚醒シーンは日本アニメ史に残る名シーンの一つだと思う。

極限までシンプルに削られたプロットに坂本慎太郎、岡村靖幸、平岩紙、竹中直人というエッセンスが振りかけられて、熱すぎず、寒すぎず、丁度良い人肌感で展開しつつ、心の奥底に潜む思春期の衝動の欠片を指でつつく・・・そんな感じの良作。

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