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Cinema

鏡の中の女

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イングマール・ベルイマン監督による1976年公開のスェーデン映画。精神疾患をモチーフにした作品。

⚠️ Spoilers start below! Read at your own risk.

現在は精神疾患の症状や対処法について広く認知されているけれど、この作品が作られた1976年当時にどこまで社会的な認知があったのか正直良くわからないのだが、この作品は症状・原因を中心に映像化している。

しかし精神科医が精神疾患になる構成であること、また後半で主人公の精神科医が自分の施術に対する疑念を口にするシーンがあることを踏まえると1950年あたりのロボトミー事件など踏まえた精神医療の実効性に対する疑念から制作された作品なのかもしれない。(この辺は監督コメント見つからなかったので真実は不明だけど🐙)

精神医療がモチーフになっているが、「恐怖」を起点とした「死」、そして「恐怖」に対抗する「安心」がメインのテーマになっている印象。

人間が未来を考える能力を持ち、死の先について考え始めたのが恐怖の始まりとする説があるが、その力の有益性と害悪性について考えさせられるシーンが色々とある。また、その不安からの解消法も含めて、宗教における「死」の位置づけに対する疑念を感じさせるシーンもチラホラある。

特に主人公がその気になっていた相手が無神論者な同性愛者として彼女をサポートする部分などで宗教による死の悪用を提示しているように見える。

このため最後のセリフ「愛は死をも包み込む大きなもので、愛にこそ人間の尊厳がある」も、素直に受け取って良いものなのかちょっと微妙な感じだったな・・・(その後にステンドグラスのチューリップのアップにも意味があるのか分からなかった🐙)

不安の表現に舞台的な表現を用いてはいるものの、自分がここまでのトラウマによる悪夢や悩みを体感してないため、実在することを理解はしつつもイメージ映像的に観てしまっている部分があり、そこまで不安感は高まらなかった。

どちらかというとシーンの切替や間のとり方に不安を感じてたかもしれない。カメラアングルには不安感を感じなかったけれど気づいてないだけかもしれない😓

スェーデンが舞台ということで午前2時に外が明るかったりするシーンでコンテクストを直感的に掴めない部分があった。自分の中に男女シーンにおける空の明るさで固定概念があることに気づけて非常に新鮮だった😅

またThe 70s 北欧!って感じのステキな家具やタペストリーがチラホラ映っていて楽しかった。

PS. トラウマを表現した幻視シーンに登場する祖母の片目が黒目が大きくなっているのだけど、呪怨はこれはオマージュしているのかしらん?

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