トニー滝谷
18日までの公開だったので仕事の合間をぬって朝一で新宿まで観にいってきました。これは本当にお勧めです、是非見てもらいたい。
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イッセー尾形、宮沢りえの沈黙に耐えるだけでなく、沈黙を使いこなす演技。
市川準の脚本。
坂本龍一の音楽。
そして広川泰士の作り出す映像。
すべてがすばらしい。
ふっと息を吹きかければ飛び散ってしまいそうな羽毛のような思いの小さい襞が細かく細かく積み重なっていきます。すごく繊細な映画でした。
色々伝えたいことはありますが、この映画に関してはそんなことを書くこと自体が野暮になりそうなので書きません。ただ静かに深く感じてもらえればOKです。
星5つ。文句のつけようがなかったです。
2004年日本
監督・脚本：市川準
出演：イッセー尾形、宮沢りえ
原作：村上春樹 「トニー滝谷」 （「レキシントンの幽霊」所収）
音楽：坂本龍一
イッセー尾形と言えば太陽を是非日本で公開してもらいたい。（難しいのかしら？）
「トニー滝谷」への2件の返信
市川準って、もう年齢的におじいさんなのに、どんどん冴えてきてるんですよね。MTV的なせわしなさとは一線を画した、でも、明らかに新しい表現に、僕もやられました。で、なにより、宮沢りえがえがった。坂本龍一の音楽もよいですね。きっと、映画が完成した後に、音つけてますね。
＞MTV的なせわしなさとは一線を画した
ｳﾝｳﾝ、そこですね。最近そこが個人的なテーマだったりします。
「息を呑ませる」ではなく、「息をひそめる」みたいな。
うー、、うまく表現できませぬが・・。
興行的には苦しそうですが、がんばってもらいたいなあと思います。