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2006

実は私・・・

「実はワタシは***なんです」
日本人だけの傾向なのか、人間としての性なのかしらないが、最近のWEBはこんな感じ。
なんちゃらバトン、なんちゃら診断、なんちゃら分析。放置しておいてもバイラル自己増殖している。信憑性の是非はではなく、それをネタに他人が自分について語ってくれればいいようである。これはネットというバーチャルな環境だからこそ感じる空虚感が導いているのか、匿名性から来る潜在的願望の発露なのかは不明だ。また、その結果をどうこうという訳ではなく、一時でも自分が話のネタになれば目的は達成され、次に自分を評してくれた相手をネタにして・・と移動していく。ヒロイン役をみんなでローテーションしているような状況である。如何に対をくすぐるか?これってバイラルでは結構重要な要素だと思う。


しかしバトン系でもバトンはまたちょっと違った効果があり、バイラルというよりもセレブ感覚というか、特権意識とそれに群がる従属意識の関係性の再認識(もしくは構築)という違った側面があるように感じる。オープンな空間の中で如何に自分を中心としたクローズド空間を作るか?がもっぱらネット上でのな生活には大事なことのようだ。性の場合は通常バトンから進化した私だけがヒロインバトンということだ。ただし失敗するとそのノードには存在できなくなるほどのマイナスイメージ。
自分が如何に他人に見られているか?を知りたいと言う潜在的な願望はSNSが乱立時に「足あと」機能でmixiが抜け出した時にあからさまに白日の元に曝された訳で、バトンもmixiの中でやることで効果が倍増される。そういった意味ではmixiは我をくすぐる機能を持っている訳だ。
これと似たような動きはブログにもあって、事件や社会情勢について自論を展開していくのだが、それが社会に対してのとか、怒りとか、正義感とかそういうものに立脚せず、ただ「自分はこういう考えをする人間なんです!」ということを伝えたいという観点で書かれていることが多い。もしくは自分では結論を出さず、大勢のみを批判する。もっと巧妙になると逆にマイノリティを批判する(かといって大勢を肯定するわけでもない)という手法もよく目にする。もしかしたら小倉智昭の後釜を狙っているのかもしれない。そうだったらそれはとても素敵な勉強法である。ただまぁそういったものの大部分がただの私的な論評であり、っ払いが屋で物申しているものと大して変わりはない。知識やらリソースとして他人が活用する術はまったくないに等しく、そういった観点で見るとただの「ゴミ情報」なのである。
このブログもかなり怪しいラインにいるのだけど、読んだ結果として「すばらしい人だ」「かっこいい人だ」「仕事ができる人だ」などの私のを高める方向には残念なことに機能していないようだ。逆に貶めていると言っても過言ではないかもしれない(汗
つまりブログを書かない方がいいんじゃないのか?とも思えてくるw
まぁみんな「愛し愛され生きていきたい」ということなんだなぁ・・と、強引にまとめてみた。
さて、もう朝の5時です・・・汗

「実は私・・・」への6件の返信

確かにスノッブの香りがする書き込みを良く見ますよね。
・・・もしかして僕がスノッブ代表だったりするのでしょうか?(恥

残念ながらスノッブ代表は私ですw
えと、今回のエントリーはその先に潜んでいる自己愛性人格障害に興味があって、その取っ掛かりみたいなものであります。インターネットという匿名性の高い環境では自己愛を誇大させるハードルがかなり低い気がするので、その辺うまく利用するとなんかできるんじゃないかしら?と・・。
通常の接客業の基本なので、特に目新しいことではないのですが、インターネットもそろそろそういう接客のレイヤーを一段階あげていく時期なのかなぁ?と思ったりしてちょっと整理したりしてみました。ポコポコ。

どこかのコラム(すみません失念してしまいました・・・)でblogやSNSへのユーザーのアプローチは”自慢”がキーワードであると書かれていて何か妙に納得した記憶があります。
ということは確かにネットは”自己愛”や”スノッブ”の属性を強調するのでしょうね。
最近、仕事でサイトを作るときに気を使っているのはサイトの利用者へのアプローチだけではなく、その企業に属していたり、商品をとりまく人々の自身らへの意思や価値にどうアプローチできるのか?というところだったりします。
そのアプローチができれば逆に”あちら側”と”こちら側”の橋渡しになれるのではないのかな?と漠然と思っているようなレベルですが・・・。

ステイク(ステイクス)ホルダーへの対応は信蔵さんが3,4年前によく口にされていましたが、ステイクホルダー自体の意識も低い場合が多々あり、そこから教育していかなくてはいけない状況なのかもしれないですねえ・・。クライアントでもある場合が多いので教育と言っても非常に難しい部分あるかと思いますが、がんばってください。なんかいい方法見つけたら教えてくださいw

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