菜根譚
中国の古典で洪自誠によって書かれたものです。
中学か高校の頃に読んで、「論語」「孟子」とかよりも印象に残っている一冊。日めくりカレンダーの今日の一言みたいな感じですかね?
「本当の味というものは、淡々としたものであり、米飯がこれにあたる」
山海の珍味など三日も食べ続ければ飽きるが、米飯は毎食食べて飽きることがない。人間も同じで着飾って格好を付けている人より、常識的なことをきちっと為すことのできる人物こそ本物であるということ。
(意味をネット参照したので「本物である」とか劣等感満載のワードが入ってなんか気持ち悪いですが・・、どちらかと言うと「中庸」(恒久)であるという意味だと思う。)
この言葉はその頃の自分にとってかなりショックだった言葉の一つ。
あの時代は自己の未熟さの反動から過剰な主張や行動を行いつつも、薄々その行為の無意味さ、浅はかさを感じる日々を過ごしていた訳ですが、この言葉はその頃の自分を少なからず救ってくれたかと思います。(まぁ負け犬の遠吠えともいえるのだけど)
あとは「人生くよくよしない方がいい」とか、ほんとおばあちゃんの格言っぽいけど・・・。
今思うと「中庸」に近い内容なのかな?と思った。改めて今読んでみるとまた違うことに気づけるのかな?とちと思った。