写真は東京駅の新幹線プラットホームへあがるエスカレータのところにある電光掲示板。
これまではLEDや電球を用いたものが主流でしたが、これは液晶モニターのようです。
これがあまりにきれい過ぎ、情報把握に時間がかかってしまったというお話です。
同じ看板内にあるホームのナンバー(20番線とか)は看板に直接細工(型抜き)してありますが、それと運行情報を比べても遜色ありません。しかも液晶も表面処理がすごいのかほとんど光などを反射せず、看板表面と同じぐらいのマット感で看板と違う素材であることも判別しにくい。つまり両者の情報に視覚的な違いが顕著で無い(私の場合)のです。
初めてこれを見たときに、列車名や出発時間がどこに表示されているのか把握できず、目を泳がせて、情報を一読し、理解して初めて判別できました。
これは「ドットめいたもの」「他に比べてアンチエイリアスが汚いもの」「真ん中で板が割れていて、パタパタ切り替わる」「フレームが付いている」等が「変化する情報」だというアフォーダンスが自分の中にあった訳で、これは過去の経験から「変化するもの」「変化しないもの」の差異を無意識的にルール化したものですが、アフォーダンスが突然崩れたときのうろたえップりったらありませんでした。(フレームは付いていますが、液晶の中のフレーム)
当然これは人間の身体能力や構造に依存するものではなく、変化する情報の技術的実装手法を個人的解釈の元に認識要素として用いていていたからであって、すべての人に通じる事例ではありません。もっと異なるルールで固定情報と変動情報を区分している人もいるかもしれません。
ただ私のようなルールで判別していた人間にとっては、今後情報の区分はそれぞれの要素を目視して、内容を解読し、判別するしかないわけです。(そのうちもっと簡単な区分要素に気づくかもしれませんが)
ま、FlashもOSXなどでは、デバイスフォントがアンチエイリアス化されています。これにより埋め込み文字と同じようにきれいな文字で表現できるようになって便利になりました。しかし一方でデバイスフォントを使用することが多かったNEWS等の動的テキストを判別しにくくさせているという部分もあるかと思います。これまでデバイスフォントのフェイス自体が無意識に「動的情報」であることを少なからず伝えていた(制作サイドだけ?)部分を、任意で動的情報であるということを何かしら表現する必要がでてきたりします。
技術の進歩に伴い、我々ユーザもアフォーダンスを学習、進化させるというのは、操作を必要とするデバイスでは良く見受けられることですが、情報系でここまで戸惑ったのは初めてでした。
ということで忘れないようにメモ。
「進化により失われたモノ」への4件の返信
以前、ニュースサイト等では、サイト内の導線は画像でもビットマップ文字にしてました。
アンチエリアス文字だと広告だと思われるらしかったです。
そですね、今でもボタンにビットマップフォントを使用しているサイトはたくさんありますね。
広告と間違われるというのは想像もしてませんでした。なるほど~~。それで最近のバナーの中のボタンがビットマップフォントだったりするんですね・・。ま、この辺イタチごっこですね。
コレは凄いですね〜。
最近、新しい駅のサインデザインが
良い具合に進化してますね。
渋谷駅のダイナミックな誘導カラーとか。。
最近気づいたんですが、横浜の馬車道駅構内とか、みなとみらい線のサインはキレイにまとまっているなと思いました。
渋谷駅のはきれいですよね。
>浜の馬車道駅構内とか、みなとみらい線のサイン
うう・・最近行って無いからか思い出せません。今度注意してみてみます。
話ずれますが、みなとみらい線のロゴがモンスターズインクのロゴの失敗作に見えて仕方がありません・・・。