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大本営参謀の情報戦記

大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇: 堀 栄三
「情報」とは我の生活の中で無数に存在し、我々の行動に影響を与えている。現代の情報化社会と言われるずっと昔、それこそ何億年も前から生を分けていたのは情報収集とその対応なのだと思う。漠然とやら勘やらというで表現されているものも、おしなべて情報だと言える。
の世界も情報の世界。どのように伝えるか、思想、政治、宗教、哲学、、科学様々な要素を組み合わせてターゲットに最適な形で伝達し、効果を挙げることが目的になる。
この本は戦争という国の存亡、また人の生き死にに直結した極限の状態での情報の収集、分析が戦局の展開にあわせ、日本軍大本営参謀という視点から描かれている。広告と具体的に扱う情報は異なるかもしれないが、情報に対しての接し方は大きくは変わらないと思う。そういう意味では漠然とそれらしい形で情報を扱ってしまっている緊張感の無さに愕然とする。
心に残った一文はこれ。

敵情判断で最大の難事は、言い切ることである。しかも情報の判断をする者には、言い切らねばならない時期が必ずやってくる。

戦争、広告に関係なく、この本は一度読んでみるとよい本ではないかと思います。
かなりお勧めです。

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