フォトブックサービスを本格的に使い始めたのは5年前から。
当時は競合も少なく、検討余地なくPhotobackさんを選択して現在に至る。
当初は自分たち夫婦のために作成していたが、子どもが巣立つときに渡す(なんか呼称あるんかしら?)わかりやすいモノとして、年1冊ぐらいで作成しておくのも良いかもしれないと考えている今日このごろ。価格.comのサービスまとめを見ると、さすがに5年前よりは群雄割拠な状態。
自身の結婚時にフリー台紙のアルバムから過去写真を探したり、引っこ抜いたりした経験から認識している「アルバム」「プリント写真」の特徴は以下の様な感じ。
- プリント写真は基本的に1枚しか存在してない
- 焼き増しできるフィルムは無い。もしくはあっても探し出せない
- プリントされてアルバムにまとまっているものは非常に見易い
- アルバムから任意の写真抽出すると、歯抜けの状態になる
- またフィルムがバリバリ、糊も劣化して、復旧不能
- 抽出したプリント写真の処理に困る(新規アルバムを作るのか?的な)
- 結局バラバラ箱に収納。整理されないまま消失していく可能性大
個人的に一番問題を感じたのは『写真を整理・閲覧する「アルバム」パッケージは、構成要素「プリント」の抽出、挿入が不可逆である可能性が高い』という点、しかし「喉元すぎればなんとやら」と、その写真群に強く関係するのが当人だけ(他人の写真などどうでも良い)ということからなのか、解決すべき問題として取り上げられている話は耳にしない。
確かに有名人でもなければ、自分の親のスナップ写真は10枚ぐらいあれば十分かもしれないし、自分の写真であっても「自分を他人に説明するため」「昔を懐かしむ」程度の役割しか無いのかもしれない。(実際自分の中でも、結婚式に抽出した自分の昔の写真の対応はかなり優先度は低く、未だ箱のなかにざっくりまとめたまま)
しかし勘違いしてはいけない、このサービスの対象者は「被写体」でなく、「撮影者」もしくは「被写体の親(祖父母)」である。彼らにとって写真はコンテクストとセットであり、それが崩されることは身を切られるような苦痛を伴うはずである。おそらくMP3のID3タグを用いた音楽整理マニアに近しいマインドと推測するが、実はそれは私である。彼ら(私)のエゴを満たし、不可逆さを解消する仕様は以下の様な感じではなかろうか・・・?
- 紙出力は必須。編集不可のモノとして存在
- 好きなときに増刷できるデータが紙出力とセットになっている(CD-ROMとか)
- サービス側にも原稿データが保存されているとGood
- 保存データはPDFデータとしてダウンロード可能
- 利用サービスが終了しても、保存データを用いて別サービスから出力可能な汎用規格
- 1冊3,000円ぐらい(3冊/年=1万円位)だと嬉しい
- 1冊に120枚(10枚/月)以上掲載可能
書いたものを自分で読むと、普通に発注しろや!という感じがします。
ユーザとはなんと贅沢で残酷で無知な罪深い生き物なのだろう。地獄の業火に焼かれるといい。
ということで、上記要件からフォトブックサービスを整理してみたいと思う。
しかし前置きがなんだか長くなったので、続きは次回。
PS.掲載枚数10枚/月と書いたが、実際に整理してみると、頑張っても20枚/月ぐらい。240枚/冊となると選択肢も狭く、料金も高くなる。むう。