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Cinema

山のトムさん

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2015年のWOWWOWドラマ。小林聡美、市川実日子主演。原作は石井桃子の同名小説。

小林聡美は1988年の「やっぱり猫が好き」から観ているけれど独特の空気感がある女優さん。彼女のオーラに染まるからか、その空気感を求めて彼女をキャストしたのか分からないけれど、彼女の出演作品のテイストは小林聡美感という表現が適切じゃないかしらと思うほど。

小林聡美の猫系映画は他にも色々あるけど本作は石井桃子さんの自伝的な児童文学の原作をベースにしている。なのである程度現実的な観点があるかしら?と思ったが、スローライフ、ケセラセラ、ピースフルあたりの小林聡美感とニャンコを中心にしたホンワカな構成で、人間・コミュニティ・自然の醜悪な箇所はキレイに除去されていた。

自分は原作を未読なのだけど、この原作は、都会の雑踏と競争社会から逃れられない大人たちへの郷愁を感じさせる児童文学なのかもしれない・・・。

ふと、人生の終わりをなんとなく実感しつつある55歳がワイの人生とはなんだったのかしらとフト考えたときに北欧のHyggeやKoseligあたりの概念に心惹かれる瞬間があったりする。そんな今更・・・という苦笑いを浮かべつつ、諦観の眼差しでエンディングを見つめる・・・そんな作品なのかもしれない。

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