イラクで2名の日本人外交官が射殺された。イラクでは多くのアメリカ兵、イギリス兵が死に、先日はポーランド、韓国、イタリアと次々と派兵している国の兵士が死んでいる。もっとも同時にそれ以上のイラク人が殺害されているのだけど、それはこちらの国にとって全然重要じゃないので100人死のうが別にニュースにもならない。
その中で派兵を十分な国会答弁もせずになし崩し的に決定した小泉政権であるが、イラクの治安悪化や、アルカイダ名義のテロ予告等不安要素が増加している中での今回のこの事件。これに対して内閣は「テロに対しては屈しない」との発言で基本方針に変更のないことを強調している。
早い話が「東京でテロが起きるとしても、テロには国際正義は屈しない。東京でテロが起きておくの民間人が死んだとしても、それは正義のためであり、止むを得ない」ということなのだろう。
まーその考え方を特に否定するつもりもなのだけれど、じゃあ「国際正義」って今回どこにあるのか?ブッシュがでっち上げの理由でイラクを攻撃し、未だに戦争した理由もわからない。
単純に救援といっても救援先の国民から攻撃されてなんか歓迎もされてなさそう。
なんかこっちの方が「テロ」なんじゃない?とか思ったりしてしまう。
そんなことの為に自衛隊員を危険な地域に派遣し、東京を危険に晒す必要性があるのだろうか?アメリカ兵も含めて死んでいった人たちってまったくもって報われないような気がする。
派兵する前に、もう一度今回の戦争のおかしなところをきちんと見直して、それで国民に説明して納得してもらってからそういうことを決めてくれと思うわけです。
とにもかくにもなくなられた方のご冥福をお祈りいたします。