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入院日記 10/15(回顧)

食事は禁止とのことで、昨日からひたすら点滴。朝5時から検査の為大量に血を抜かれる、手の中に血が無くなって最後は殆ど出てこない状態。ミイラになってしまう。日中は検査。寝付けなくて咽頭癌のおじいさんと延々雑談(ちなみに自分は内科だけど、急な入院のためベッドがなく耳鼻科病棟に入院していた)
このおじいさん、息子さんがNYに住んでいるらしいのだけど、職場だか客先がWTCにあったらしく、9.11の時に僅かの差でを避けることができたのだそうだ。また本人も満州で終戦を迎え3年シベリア抑留されていたそうだ。(小学生の時近所のじいちゃんもシベリア抑留させられていた人がいた・・。そのおじいさんは今思えばPTSDだったなあ・・)興味深い話を色々聞かせてもらったのだけど、26時に他の病室のおばあさんに「うるさい」と注意され解散。あとは一人で本を読む。とりあえず今日は2冊ほど。
486100005X.jpg「松永真、デザインの話。+11」宮部みゆきの「竜は眠る」。松永真の本はagostって雑誌で連載されていたもので、以前に発売されていたのだけど、今回の葉完全版ということで奥さんがオレが好きなのを知っていて買ってきてくれました。ワーイ。的に松永真は日本人の中で一番好きなさんです。ティッシュのSCOTTIEとかコーヒーのブレンディのをした人です。本の内容もとてもよいです。


似たような原 研哉さんの「デザインのデザイン」もステキな本ですが、個人的には松永さんの人間臭さという部分にとても共感を覚えたりします。ま、どちらも読んで損することはないかと思います。
宮部みゆきさんの本は初めて読んだのですが、まぁ別にそんな引き込まれるほどの物はなかったかなあ・・。トルが「竜は眠る」ってのがいまいち響きが良く無くない?「竜は眠らない」とかならなんかいいんだけど・・。それか「眠る竜」とか・・。「竜は眠る」はちょっとちがうんじゃないかなあ・・?あとは話が簡単すぎて先が読めるというか、なんちゅうか理路整然としているから逆に分かりやすいのかも知れませんが、全体として引き込まれるほどの物はなかったです。ただ主人公のラブシーンのお相手の描写はちょっとすごい透明感があって綺麗でした。そこはドキドキしました。)個人的には奇天烈で予測不能な小説が好きなようです。日本のホラーだと坂東 真砂子さんの「国」とか結構インパクトあった記憶がありますが、もうえらい昔に読んだので忘れました。京極さんも好きですが、ちょっと長すぎて辛いです・・。荒俣さんとか菊池さんとか結構奇想天外で好きなんですけどね。ま、そんな感じで入院2日目。

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