なんというかまぁこの業界に少なからず身をおいた人間としては鉄筋の数が違うなんてのは日常茶飯事な訳で、特に目新しいものでもないんですが、今回やっとここまでピックアップされたことで、今一度工学的な規制ってのが何の為に策定され、遵守する必要があるのか?を見直す結果になればと思います。もともとこの手のものは人命を守るためのものだったのだとは思いますが、今では利権を守るための規制も多いですし、ちょっとピントずれてきてる部分もあるでしょうから・・。
まぁ施工主から「施工費用減らせ」って設計事務所に構造計算書レベルで指示が行くかといわれるとそんな足のつく様なレベルではやらないだろうとは思ったりもするんですが、じゃあなんで設計事務所がそんな自分にとって何の得にもならないことをやる必要があったのか?と言われるとその理由が良く分からないです。設計事務所鉄筋のは数減らしてもなんにも得になりませんし・・・。そう考えると何かしらの圧力はあったんじゃないかと思います。(鉄筋の数とかそんな具体的でなくても、施工費用を●億円以内でとか言われると結果そういうことになるじゃないかと・・)
現場で働いているときはもう、自分の計算結果によって人が死んだりしたらどうしようと思うとものすごい怖いですから、まぁまっとうに構造計算するわけです。ただ、クライアント的には「如何にギリギリまでコストを下げるか?」「如何に予算を引き出すか?」という部分も求められるわけで、その辺実際報告書や、計算書の偽造ってのは幾許か暗に要求される場合もあるわけです。(あんま設計でそういう話は利いたこと無いですけど・・・)どちらかというと施工段階において鉄筋の数を減らしたり、セメントの量を減らしたりして、コストを削減させてるってほうがまぁ一般的な話で、その辺構造計算書の糊代を現場が見越してき食いつぶしているみたいな状況だとおもいます。
この辺資本主義の限界なのか、現場と経営の分業がもたらすプライドの欠如なのか分かりませんが、実際世の中はこんな感じで動いていることが多いように思えて、時々悲しくなります。
「耐震強度の偽装問題について」への2件の返信
そう言えば、日経新聞の広告で雑誌は忘れたけど「姉歯設計士、髪型も偽装!」って見出しを発見!
思わず、電車でワロタ・・・ヾ(*≧▽)ノ彡キャハハ!!
確かに、チョンバレですわ。アレ!
イジリ岡田に見えるのは私だけ・・・。
あ!やっぱあっちも偽装?w
ちょっとだけセンサーが反応しましたw