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iPhoneが拡げる”Life”とは?

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iPhoneがSoftBankから発売されることになってしばらく経ちます。
でそれとは別に昨日Bluetoothなるものを初めて使用しました。
で、それらを踏まえてふと雑感。
5年ほど前にFeliCaを書いたときにはネットワーク、PC周りでの個人認証キー、および住民基本台帳としての携帯のあり方みたいなのを考えていたけど、ちとappleはそのちょっと先を一応見据えているっぽい。
Appleの提供するmobile meは現状ネットワークにおける個人情報syncのハブで、としてはappleの製品だけでなくユーザーも対にしたものになっている。つまりのような情報サービスとしての展開のようにも見える。しかしiPodのあたりからのAppleが目指しているのは、PCメーカーでもなく、ソフトウェアメーカーでもなく、WEBサービスでもなく、情報の、流通、そしてその使用方法までの含めてのライフスタイル提案。それは顧客ターゲットを”Bussiness”から”Personal Life”へのシフトした時期でもあると思う。(元々Appleは極めて”Personal”な感じではあったけど)
MS、Dell等のWindows系ベンダーのメインの顧客ターゲットはあくまで”Company”であり、”Bussiness”。近年”Personal”に動いているように見えるが、会社と同じシステムって切り口だけで実はそんなに特化して力を入れて居るわけではないように思う。
結果mp3 playerは圧倒的にiPodの独占市場となり”Music Life” = “iPod”という図式が成立している。(それが良いか悪いかは置いておいて)


で、Bluetoothの存在はデジタル以外の部分にも可能性を含んでいる訳で、おそらくその辺を踏まえてのiPhone、mobile meなのだろう。そのときもやはりキーワードは”Life”。ただその中でも”Personal”から”Person”へとシフトしているように思う。(この二つの言葉の違いが適当なのか分からないけど)
携帯メーカーもFelicaやらSuicaやら々”Life”と連動したサービスを展開しているが、ただのツールレベルの話であり”Life Style”まで詰め切れていない。ここにAppleは”iPhone”をもって食い込んでくる。bluetoothもあり、インターフェイスもいくらでもアップデートできる。後でどうとでもなるだろう。ローカライズされたとかも簡単にできるだろう。しかもブラウジングは携帯サイトではなく、WEBサイトがそのまま閲覧できる。(多分w)そして何より大きいのはiPodでつかんだブランド力。
さて今後どんな”Life”を提案してくるのかしらん?
デバイスとPCの連動はiPodもを使ってないので詳しいことはワタル氏に聞いているわけだけど、iTunesが統合していく方向?と勝手に思っていたわけだけど、どうもそうではないらしい。その辺は予想はずれ。これだけ流通しているソフトiTunesを使わない手はないと思うのだけど、まぁそこまでやっちゃうとMSみたいに独占禁止法で叩かれるのか?
Windowsのように各社の思惑が交錯する状況と異なり、Appleはその辺フットワークは軽く、スマートなものを提供してくれると思う。ただ過去の互換MAC、OS9、OSXにおける過去ユーザ切捨てをつぶさに体感してきた人間としてはジョブスの先進性、独占欲にかなり戦々恐々な訳で、できればGoogleがその辺をがんばってくれればと思っていたのだけど、所詮GoogleもPCの箱から抜け出す口が無い。やはりiPodで培った”Personal Gadget”の力は如何ともし難い。
はぁ。よりによってこんな重要なものがジョブスの手で管理されるのかと思うと、とても切ない。
しかしまだ希望は捨てていない。iPhoneのアプリケーションにGoogleがかち込んで(できるのか?)くれて、iPhoneの威を借りてパーソナル情報サービスを展開してくれるだけでもうれしい。そして、それが携帯の標準規格となってくれると更にうれしい。さすがに他のデバイス、メディアとの連動とかはGoogleでは手が出ないだろうけど・・。ntel,Adobe,Amazonあたりと組んで張ってもらいたいと感じる今日この頃。
edit
偶然、Mozilla CEOのジョン・リリー氏がこの件に関して似たような感じのことを言っていたので書いておきます。

リリー氏が一貫して主張したのは、「ユーザーに対して、選択肢があるんだよということを訴えかける。コンピュータに付属しているブラウザを使う必要はない」ということだ。
 欧州では30%以上、日本や米国では10~20%のシェアを持つFirefoxだが、「70~80%のシェアを持とうとは思っていない」と同氏。「ブルーの“e”がインターネットではないんだよ、といったことを人々に伝えていきたいと思っている」
次はSHIRETOKO──Mozilla CEO、Firefox3.1を語る – ITmedia Biz.ID

その選択肢を選択するかどうか?はユーザ次第ではあるのですが・・。

「iPhoneが拡げる”Life”とは?」への7件の返信

iPhoneは、コードを解釈して実行するソフトウェアを、App Storeから締め出してるらしいですね。ブラウザとか、Flashとか。
セキュリティ重視、というのが表向きの理由らしいですが、独占欲も多分にあるんだろうなと思いました。
ソフトウェアで進化する前提のiPhoneがこれってどうだかなぁと思います。

なななーーー。そ・・・そうなんだ・・・だから
http://touch.hudson.co.jp/pc/touch_trix/
ばっかりなのか・・・。
やっぱそうか・・ジョブス・・・だれも便乗させないつもりだな・・
googleがこれに対抗するにはやはりブラウザ上でサービスを展開するしかないのか・・・。

結局、これが主に独占欲からなのであれば、ユーザーはAppleに囲われる形になり、嫌気が差したユーザーAndroidとかに向かうんじゃないでしょうか。
逆に本当にセキュリティ面を重視していて、やがてオープンになるとしたら、iPhoneは市場を独占し続けるのでは。
なんだかWindows vs Mac OSの繰り返しみたいです。

Appleは常々ユーザを囲う傾向にあるような気もしますが、今回はどうなんでしょうね?
Androidに関してはあまり詳しくないのですが、もう実際動作する端末ってあるんでしたっけ?
まぁなんにせよ、windowsユーザはMSに統括されることを嫌がりますが、MACユーザは逆にAppleに縛られたい傾向が強い気がするので、それはそれで独占してもあまり問題にはならないかもしれません。
でも正直ユーザが多数ある選択肢の中からチョイスすることに疲弊しているような気もします。(チョイス自体がタスクになっていたり・・・)

丁度Mozilla CEOのジョン・リリー氏がビビッと来ることを言っていたので追記しておきました。

>でも正直ユーザが多数ある選択肢の中からチョイスすることに疲弊しているような気もします。
あぁ、それはありますね。僕もそうです。
そして与えられる単一のものだけを受け入れ続けるうちに、また自由を欲するようになるんだと思いますw

選択肢が4個ぐらいだと頑張れるんですけどね、淘汰されるよりも早く発生するからなかなか落ち着きませんねw
でもMACみたいに選択肢が無いのはもっとやだw

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