読書中「ここメモ!」なんて場面は多々あります。
参考書であれば蛍光ペンでマーク、一般書籍であれば付箋をペタリ。
借りてる本ならノートにメモなんてこともあるかもしれません。
本能的な感覚ですが「書く」行為が記憶への定着を促進するイメージは強くあり、若い頃はガリガリとノートに解釈した結果を複写することで自身の血肉としていたように思います。
しかし40歳を超え、自身の記憶力に疑念が産まれつつある状況に対し、ITの力でそこを乗り越える術はないのかしら?ということでちとリサーチ。
要件は以下
Functions
- スマホで撮影してクリップ
- OCRでテキスト化
- 保存、アップロードなどの操作で読書を妨げない
- あとでテキスト検索できる
- ネタ元書籍情報と関連付けできる
- メモに対してメモを付けれる
- 保存先はEvernote、Google Driveなどでもいいかぁ・・
利用イメージ(Save)
- 本を読み始める前に書籍データを登録(ISBNやらバーコード撮影で自動参照とか)
- 読書中にメモしたい部分に遭遇
- スマホを取り出しパチリ
- 写真の中でメモしたい部分を指でなぞってマーキング
- 保存(事前に保存先は設定済)
利用イメージ(load)
- 記憶の断片にある単語で検索
- 文章+保存日時、書籍タイトル、表紙のリスト表示
- 参照回数を記録。自身の中での重み付け
- 共有してペア読書みたいなスタイルができたら学習過程における認識の同期なんて出来て面白そう
- 思考プロセスの傾向なんてものも比較できるかも(ペアマッチングに利用可?)
ということでリサーチ。
ストレージサービス系
Evernote
標準機能として写真に対してのOCRが存在しているらしいが、検索でヒットするという部分に注力しており、テキスト情報の抽出は一手間必要のようである。
日本語処理はちょっと弱いらしく、テストしても検索にヒットすることはなかった。(処理終了タイミングが不明なので何とも言えないが)
写真撮影時に「ページカメラ」というモードで撮影すると、フラッシュなどを利用してハイコントラストでOCR用の写真が撮影できる。ただOCR処理の対象がすべての画像なのか、「ページカメラ」を選択した場合のみなのか、どちらも検索にヒットしないので不明。
Evernoteにはレシート系のOCR処理連携アプリは色々あるのだけど、文章系(特に日本語)は微妙な感じ。
- レシートを撮影してPDFでEvernoteに保存できる家計簿「Receiptmate」 | Punksteady
- 「CropCam」は撮影前に切り取り範囲を指定してEvernoteに保存可能 | Punksteady
- Evernoteにレシート家計簿を記録しよう!読み取り精度96%の家計簿アプリ「ReceReco」 | Punksteady
- 名刺・メモ・領収書をスキャンして Evernote に保存する ScanEver (読取象) | Punksteady
Google Drive
Google Driveも標準でOCR機能を持っている。
写真を写真としてアップロードするのではなく、アップロード時に「PDF や画像ファイルからテキストを Google ドキュメントのドキュメントに変換する」を選択するとOCR処理され、写真と文字化されたテキストが埋め込まれた[文章]データが生成される。結果の見えないEvernoteに比べ、すぐに結果が確認できて便利。ただテストした画像が良くないのか正解率が低かった。
- 無料でOCR(光学文字認識)したかったらGoogleDriveを試してみるといいかもね | 56docブログ
- Extract Text From Picture With OCR in Google Drive in Android
- Google ドキュメントの光学式文字認識について – ドライブ ヘルプ
専用アプリ系
たくさんリリースされているが、評判の良い物を幾つかピックアップ
CamScanner for Nakabayashi
Nakabayashi×CamScanner|文具×スキャンアプリ
ネット上での評価が高いアプリ。元々は”CamScanner+”単独のアプリにNakabayashiがタイアップ展開したもののようである。iOS、Android両方がリリースされているが、OCR機能があるのはiOS版のみ。
OCR化したデータをPDFとしてEvernote、Google Driveに保存できるという仕組み。確かにOCR化されているのだけど、その結果がテキストとして参照できないため正解率などは不明で、ちょっと不便。(ここでふと思ったのだけど、Evernoteってファイル内テキストの検索ができないんじゃないかしら?)
- 【実践編】こうすればEvernoteは自動的に記憶の倉庫になる! – スマホで書類をPDF化するなら「CamScanner」がおすすめ 日経トレンディネット
- iPhoneの世界: 日本語OCRが使えるスキャナアプリ『CamScanner for Nakabayashi』
ImageReader
ImageReader(OCRで文字認識) – Google Play の Android アプリ
Google DriveのOCR機能を使っているということで、解析後のデータを共有でGoogle Driveに放り込むという2往復が発生する。狙いとしては理解できるが、今回探している要件だとGoogle Drive純正アプリの方が近いかな。
Mobile OCR Free
Mobile OCR Free – Android Apps on Google Play
日本語は有料版からとのことで、英語でフリー版で検証。精度はボチボチ(ただし英語)。共有などはなく、単純にクリップボードにコピーするだけ(有料版は違うのかな?)ストック、活用管理できないってことで却下。
Google Translate
Google Translate – Android Apps on Google Play
ちょっと目的とはずれるのですが、意外な伏兵。日本語から日本語への翻訳状態にして、撮影写真内のテキストを指でなぞるとサクサク文字起こししてくれる。残念ながら保存、共有などの機能は無いが、このスピード感はちと感動。指でマークした箇所のみを処理ってのも理想。
Smart OCR:Text Miner
Smart OCR:Text Miner – Android Apps on Google Play
テキストマイニングまでやってくれるらしい。アイコンがミチミチ。日本語NGということでとりあえず却下。
Handy Scanner Free PDF Creator
Handy Scanner Free PDF Creator – Android Apps on Google Play
OCR前の画像処理タイプが選択できる。PDFで出力して保存するタイプ。多分日本語NG。
CamScanner
CamScanner -Phone PDF Creator – Android Apps on Google Play
これは前述の”CamScanner for Nakabayashi”の元。基本作りは一緒。
doo Document & Scanner App
doo Document & Scanner App – Android Apps on Google Play
ストレージ系サービスのクライアントアプリ。OCR搭載ということですが、サービス自体が日本語NGなので却下。
Droid Scan Lite
Droid Scan Lite – Android Apps on Google Play
UIが斬新すぎて何がどうなっているのかよくわからず断念。OCR機能は元々持っていないただの画像メモアプリなのかもしれない・・・
ということで・・・
普通にGoogle Driveにアップするのが一番良策のような結果となりました。
利用方法を限定した形で自分専用のアプリとして作ろうかしら・・・
「スマホからの写真メモ with OCR」への1件の返信
検証途中に、一部画像が検索にヒットすることを発見。
OCR処理されたデータを一体どこに持っているのか(それとも持ってないのか)不明だが、どうも画像内テキストに対して直接検索を行える仕組みがあるらしい(実験中?)
これができるとHTMLの不要な世界が出来上がるわけだけれど・・・汗