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教室の窓の向き

学校の教室の向きは、右利きの子どもたちが文字をくときに、影が筆先に落ちないように考慮されてされています。(教室 – Wikipedia
ここでは「左利き」生徒への対応は除外されていますが、物など実在する物体の場合、空間、費用という面での制約が非常に大きい物があることの一般的理解を持って受け入れているという状況だろうと思います。
一方、WEBは比較的動的に環境対応できるので解決方法も検討できますが、その動機は下記ブログでも書かれているように

「いやー、クライアントからの仕様書に入っててマストなんだよね」
「住民や地元の議員から「隣の市のサイトにはあるのに、うちのサイトにはどうしてこのボタンがないんだ。もっと配慮しなさい」って言われて…」

という場合も多く、実効的な対応になっていない場合も往々にあるかと思います。

建築物のアクセシビリティは公共施設には基準設定されますが(参考:https://www.pref.yamagata.jp/ou/kikakushinko/020060/kikakupdf/ud/ud/zireisyuu25sisetsu1.pdf)、民間施設では空間制約・費用などの面で実装が見送られるケースが多々見受けられるように、の世界ではやむを得ない部分はあるのだろうと思います。(ただし基本設計の際に同じ工数の中で吸収できることをしていないのは、設計ミスと言って良いかと思います。)
WEBに関しては、JIS X 8341-3:2010 解説ウェブ・コンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン (WCAG) 2.0という仕様が存在していますが、対応方針レベルです。(一応WCAGの方は方法の細かい案内までありますが、状況などに適切に対応できているかは不明)
対応手法の是非に関しては個々のサイトへのご意見というよりも、アクセシビリティ仕様について改善を促すような形、もしくは業界として、ヒアリングやテストを経て標準的な具体的対策方法(それが共通のJSライブラリなどになるのか不明ですが)を策定したほうが良いのかもしれません。ただその際に、何を標準とするのかという点が当事者も含め判断の難しいポイントで、その結論に至るのは非常に難しいように感じます。


一応、ウェブアクセシビリティのJIS X 8341-3:2010の序文では「主に高齢者.障害のある人及び一時的な障害のある人がウェブコンテンツを知覚し,理解し,操作できるようにする」と定義され、『ユニバーサルデザイン実践ガイドライン』[2]の「表I-3-1 ユーザ分類表」で「多様なユーザ」が分類されています。(参考:JIS X 8341-3:2010 解説
しかしWEBサイトへの情報は「(1)PC>(2)OS>(3)ブラウザ>(4)WEBサイト」というステップを経て行なわれており、どのステップで対策を行うのが効率的なのか?情報提供側が行うべきなのか、閲覧側が行うべきなのかについても議論が必要に感じます。
WEBサイトだけの解決であれば、近年のブラウザに関しては機能拡張を利用することでサイト側の対応を吸収するのが一番効果的にも思いますし、ブラウザを起動する以前、つまりOSレベルで対応が必要な場合にはローカルソフトウェアが必要になり、その延長としての解決もあるかもしれません(JAWSなどのソフトが存在していますが、高額で利用者側の負担が高い)
またそもそもPCへの入力自体にデバイドが存在する場合は、入力補助機器からのサポートが必要になります。これは先に述べた解決すべき「標準」の対象とにによって大きく変わってきます。
ある一定のボリュームを持つ社会・組織の存在意義の1つに「相互扶助」という観点があるとするならば、社会全体として対応を検討するのが望ましいのですが、今はステップ毎に分断された対応になっていて、責任の所在が曖昧になっているが現状のなのかもしれません。
ダラダラと問題点ばかり書いて結論がありませんけれど、まずは問題を認識し、実効的な解決策を常に意識することを心がけねばと思っております。
参考:

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