インターネットの世界ではHTMLがベースになるため、言語構造・情報構造を軸にして設計が行われることが多い。情報設計は情報関係の正当性を軸にする場合が多く、UI設計はスクリーンメディアの特徴である「操作」軸でのユーザビリティが重要視される。
デザインの範疇はそれ以外もあるが、WEBでは上記以外の優先度が低くなる傾向が強い。
標準的な査定基準が存在しないことによる評価の難しさと、分かり易い評価軸が同居していることが理由なのだろうが、そもそも役割自体を理解していない場合もある。
その場合は「相手にモノを伝える」時に自分が何をしているのか思い返してみると分かりやすいと思う。
声のトーンを変える
話すスピードを変える
言葉の間隔を変える
目線を変える、顔を動かす
手振りを交える
こんな感じで、情報には構造的な面と、音楽的な表現の面があり、人は無意識にそれを駆使して情報を伝えている。その会話での音楽的な役割を視覚で担うのがデザインの役割のひとつであること、そして、その査定基準は「現時点の人類は言語化できていない」ことを認識すれば、そういう前提で評価することもできるだろう。
個人的には、UXも含めたデザインの思考に「料理」軸も加えて思考することが多いが、それについては、またいつの日にか整理