チャーリー・カウフマン脚本の1999年作品。チャーリー・カウフマンはこの3年後に以前にブログに書いたアダプテーションの脚本を書いている人。
二元論に基づいた厨二病的な構成のお話。
心と身体、もしくは理想と現実、そのギャップに対する三人(クレイグ、ロッテ、マキシン)のアプローチをジョン・マルコヴィッチを媒体として中心に展開するストーリー。
話としては、二元論を克服、もしくは妥協できなかったクレイグが失敗した体のエンディングになっているが、そう受け止めるのは、レスター(マーティン)とその仲間たちがマルコビッチに入り込む計画を実行している以上、うまくやるかやらないかという話だけなのかもしれない(自己顕示欲を出さず、状況を受け入れるなど?)
この辺の話は思春期の厨二病があれこれ考えるべき話であり、もう50歳もすぎると、遠い目であぁ香ばしかったなぁ・・・と懐かしい気持ちで生暖かく見る感じになってしまった・・・😅
映画のモチーフとして「水槽の中の脳」はマトリックスなど多くで使われているけれど、この映画は現実(マトリックスでは仮想?)の心身を軸に、ギャップとの向き合い方という、対処法の比較に焦点を絞り、寓話としてまとめているところが素晴らしいなと思う。