2000年の深作欣二監督の遺作と言ってもいいかもしれない作品。出演はビートたけし以外は生徒である、藤原竜也、栗山千明、柴咲コウ、メロリンキュー、といった若手俳優。
以下ネタバレ・・・
原作の高見広春が考えた「バトルロイヤル」というフォーマットが勝利している映画。このフォーマットさえあれば、あとはどういうコンテクストで収めるか?という話になる。
ただこのフォーマットの映像化が深作欣二監督だったことも非常に幸運だったと思う。最初に中学生同士の殺し合いというマックスレベルのコンテクストがはめ込まれたことで、その後FORTNITE、荒野行動などのPvP系ゲームの勝利条件に当然のように”皆殺し”フォーマットが採用されることになったのだから・・・。
さて、映画の内容としては以下の感じ・・・
- 深作監督の暴力シーンは相変わらず容赦ない
- 北野武の女生徒への愛情みたいなのは不要では?
- 山本太郎は好きだけど若干浮いていた
- 安藤政信については説明不足で必要性が弱い
現在の映画、ゲーム、漫画に多くはびこるバトルロイヤルというフォーマットを最初に映像化した作品として一度は観ておいたほうが良いと思う。