good bye Lenin!
大作ではありません、良質の佳作です。東西分離そして併合を経験したドイツ国民を癒し慰める為の映画なのかもしれません。
東西冷戦により引き離され、それに触れぬように生き、その体制を守るように行動して生きてきた家族。彼らを縛る国家体制が存在しなくなった時に逆にそれに縛られることで愛する者を死から守ろうとする喜劇。しかしその根底にあるのは純粋なまでの愛です。彼らを笑う前に我々は彼らをそこへ追いやった国家(体制?主義?)、もしくは愛もないそれに対して忠誠を誓う人間という存在自体を笑うべきなのかもしれません。愛のない喜劇は単なる悲劇にしか過ぎないし、笑えるってことはとても幸せなことです。(その辺分かっていない人が多いけど)
星は佳作の3。★★★☆☆。
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