2011年の記事。
東京電力福島第一原子力発電所の事故から、第二次世界大戦の日本兵の扱い、原発作業員の兵站の話、最後は何故かNHKマンセーで終わってしまう話。
一人ひとりの人間を大切にして、教育に手間をかけて、その人材の持つ潜在的な価値を最大化する、これがいちばん合理的なはずです。
民主主義国家が権威主義的な政治体制をとる国家より強いのは、民主主義のほうが人々の多様性に目をつぶらないからでしょう。
悲惨に中で頑張るヒーローというのは描きやすい絵ですが、その背景部分、「悲惨さ」を過大に描く競争になってしまっては困ると思うのです。
欧米では、本当にリスクのあるシステムは、フールプルーフとフェイルセーフ、という発想を織り込んで設計する、と聞きます。
途中で何故か民主主義の話ではなく、日本人固有の問題のように話が展開してい行きますが、そこはブラック企業の問題などを意識したのでしょうか?
残念ながら企業の「人・資産・コスト」の問題についてまでは話は展開しません。
個人的には欧米は「資産」というよりも「武器」として見ている印象。不要になったらすぐ捨てて、新しい武器を調達する。
日本が「コスト」として見てしまう理由は「不要になった武器でも持ち続ける」という、終身雇用の思想がまだどこかに残っているからなのでは無いのかな?
ある意味、社員を人間として扱っている言えるのかもしれない。
もっとも社員の幸せ、組織の継続にとってどちらがベターなのか、正解はわかりませんけれど・・・(相反する可能性は高い)
ただフールプルーフ、フェイルセーフの話も資産価値とコストのバランスのお話であり、ミクロな視点で都度論じてそれっぽくまとめられても、なんだかなあという印象はある。
それが彼らの仕事なので、別にダメだとは思いませんけれど・・・まぁそんな感じ。