「モノ」の消費飽和を見越して「コト」の消費に舵を切ったのは20年ぐらい前。現在はそこに「トキ」の価値が評価されているという状況。
さて今回のお題は・・・
世田谷ハーフマラソン
ふるさと納税35000円で出走できる!
先着400名様限定!
申込期間7/1-9/15まで!
「トキ」の概念はいわゆる「空間と時間の特異性」であり、記録メディアやインターネットがある現代においては懐古的な観念にも見えるが、生まれたときからインターネットがあるZ世代にとっては逆に価値を持つという興味深い状況になっている。
これに対して一点、不安を感じてる点がある。
「空間と時間の特異性」に関して昔は「情報伝達」も同様に制約を受けている部分があった。ただ現在の「トキ」において「情報伝達」は制約を受けていない。つまり「情報伝達」を用いて「トキ」の価値を上手くコントロールすれば、連鎖的にインフレさせることができる。これは5年ぐらい前にブームになったNFTアートの「価値のないものに制約をかけて価値を偽装して価値を高める」投機的サイクルに似ているように感じる。
最近のNFTは詳しく知らないけれど、投棄ブームは一段落して真っ当なビジネスに落ち着いているのだろうと思う。大きなブームに繋がらなかった理由の一つは、NFTの参入障壁が技術的に高かったことだと思う・・・。
さて、ブロックチェーンよりも購入障壁が低い既存商材に対して「トキ」を用いたNFT的アプローチを行政施策「せたがやハーフマラソン」「ふるさと納税」を対象に実施されており、この施策事例が将来の民間商材に対する同施策展開の検討にどれほどの価値を持つのか?一般商材の価値を狂乱的に高めることで社会生活はどうなっていくのか?という部分にとても不安を感じている。
広告コンサルはテレビCMで食えなくなって行政をターゲットシフトしたのか、行政を実験場にしているのか、遠い目になってしまうのはワイだけなのか?